福岡出張の際に毎度購入してしまうひよ子饅頭。博多通りもんのお味も絶品であることは分かっていながらも、自分で購入する際にはついついひよ子の方を手に取ってしまう。
「お菓子は生きものであり、味は無限である」
「商品は私たちの生命であり、真心である」
これはひよ子が大正元年（1912年）に福岡で誕生して以来、100年以上も受け継がれてきた当時の店主・石坂茂氏の想い。
長年にわたり飽きられることなく、今もなお愛され続けている秘訣は、癖になる美味しさではなく、人々を魅了する愛らしいかたちなのでしょう。
先日ふと目にした記事には、日本のデザインは新しさにこだわり過ぎているということが書かれており、とても共感できる記事でした。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20140901/270640/?n_cid=nbpnbo_nbotw_spbottom&rt=nocnt
モノづくりにおいて、私がいつも大切にしているテーマは”時空を超えて愛されるジュエリー”を生み出すことです。それは必ずしも新しさを追求したものではないのだなと。
100年以上ぶれないひよ子を美味しく頂きながら、モノづくりに対する姿勢をいたく考えさせられる昼下がりでした。
