2月上旬にアメリカ合衆国・アリゾナ州のツーソンという砂漠街を訪れました。
ローカルウェブサイトでも"Join the World's Biggest Treasure Hunt - Jan. 31 through Feb. 15, 2015"と記載されているとおり、ツーソンでは毎年1月下旬〜2月中旬にかけて世界最大のジェムショーが開催され、まさにジュエラーにとっての聖地と言える場所です。
ジュエリーの完成品に関してはバーゼル、ラスベガス、香港などのジュエリーショーが世界的に有名ですが、宝石のルース(裸石)に関してはツーソンのジェムショーが最も注目度の高い祭典となります。
つまり私のようにルースの買付けからデザイン、加工まで一貫して行っているジュエラーにとっては、貴重な商談の場ということになります。
ツーソンはアリゾナ州の南部に位置し、メキシコ国境の街ノガレスまでは100kmほどの距離で、周囲の有名な観光地としてはグランドキャニオンや世界的なスピリチュアル・パワースポットでも知られるセドナ等があります。
今回の渡航ではロサンゼルス国際空港を経由してツーソン(地図太枠内★)に入りました。
一般的なジュエリーショーは1カ所のイベントホールで開催されるものですが、ツーソンでは市内の広範囲にわたって約40カ所もの会場が散在しており、街全体がイベント会場という状態です。
会場のリストには開催場所・期間・時間帯や展示商品などの情報が丁寧に掲載されており、1〜40までの番号が振られた地図と照らし合せながら、興味のあるスポットを訪問します。
エリアは広範囲に渡るため、車で巡回することになります。空港で借りたレンタカーやタクシーを利用して巡回する人もいれば、"Gem Ride"という無料シャトルバスを利用して巡回する人も。
Gem Rideはいくつかのルート別に巡回しており、バスの名前にはルビー、エメラルドやターコイズなど宝石の名前がつけられているものもあり、街中が宝石のお祭りムードです。
各会場は巨大なコンベンションセンターだけでなく、宿泊先として解放されているホテル(モーテル)も一部ジェムショーの会場として使用されます。
ホテルの庭にも宝石が陳列されており、適度に休憩をはさみ、ゆったりとくつろぎながら宝石を買い付ける人々でも賑わってます。
日中は半袖でも十分過ごせる気温ですが、日が沈むと少し肌寒くなります。多くの会場が18時にクローズしますので、お仕事は日没のタイミングで終了です。
ツーソンは夕陽が綺麗な街として有名です。美しいサンセットの光景は次回以降の投稿にてご紹介したいと思います。