こだわりジュエラーのブログ

Hiroshi Matsumoto CEO at ROSWAY - Jeweler in Japan & Thailand. Diamonds & Gemstones Buyer, Jewelry Designer, Manufacturer.

ファッションというよりは必需品に近いパールのネックレス

どうしても優先順位が低くなりがちなパールネックレスに関して書きたいと思います。
 
こちらは来年成人を迎えるお嬢様向けの長崎県壱岐ナチュラルパールネックレス。
 


ほとんどのパールは調色と言う作業を行っておりますが、こちらは無調色(ナチュラル)ですので、いわゆるノーメイクのべっぴんさんということになります。壱岐の海は海水が綺麗なので、高品質のパールが産出される国内でも有数の産地です。

パールのネックレスは十九歳の厄除け、二十歳のお祝いとしてお母様からお嬢様へ贈られることが多く、健康・長寿・富の象徴とされています。パールは年数が経つとどうしても変色しますので、お母様のものを譲られるのではなく、新しいものをご用意されることをお奨めします。

パールを身に着ける場所では他の人も同じように身に着けているものですし、テリや色合いの差は横に並ぶとよく分かってしまうもの。ですのでお財布事情もあるとは思いますが、イミテーションのパールはできる限り避けたいところです。

そして糸替えの点検は3年〜5年ごとに行って下さい。外出先で切れてしまう事例が多発しています。絹糸で通している場合は経年劣化しますので要注意。使用頻度ではなく年数です。

パールはファッションというよりは必需品・お道具に近い感覚ですので、前もって準備されることを強くお奨めします。ダイヤやルビーのペンダントより、まずはパールのネックレスです。